1.コンサータについて

@コンサータとは?

正式にはメチルフェニデートという名称です。ストラテラと同じくADHD治療薬として用いられています。

元々は18歳未満にのみ用いられていましたが、2013年より成人にも適用が可能となりました。

ストラテラに比べ、比較的短い期間に効果を実感することができます。大体の所では、服用開始から1週間以内に効き目があらわれます。

成人で最大72mgまで摂取が可能なので、効き方や体調に合わせて増減させます。

脳内で必要以上に吸収されてしまうノルアドレナリンを増加させることにより、不注意・多動・衝動のそれぞれの症状の改善へ向けて調整していくのが大きな目的です。

どちらかと言えば、不注意よりも多動・衝動が強い方に勧められることが多いです。

@ストラテラとの違い

  • 即効性がある
  • 依存や乱用の可能性がある
  • ストラテラが1日持続することに対し、12時間ないしそれ以内とされています。また、飲み忘れるとADHDの症状が強くなることがあります。
  • 許可を得た医師でなければ処方できません。
  • 副作用が強い、出やすい

大まかな違いとしてはこのあたりです。認可のおりた医師でないと処方されないので、ストラテラに比べると病院が限られます。

2.副作用

@重度の副作用(服用を中断するレベル)

  • 強度の筋肉のこわばり
  • 胸の圧迫感
  • 肝機能障害
  • 言語障害など

@注意が必要な副作用(経過を見て対策をするレベル)

  • 食欲不振
  • 睡眠障害
  • 動悸
  • 頭痛

これらの他にも副作用の症状はいくつかあります。

薬を服用するという上で、副作用はあってもおかしくはないということが念頭にあると、後が楽だと思います。ただ、飲まれる方によって反応の出方がまちまちなので、飲んでみないことにはわからない部分もあります。

普段のときとは何か違うことが起きたら、重度の反応やあまりにもおかしいと感じる場合を除き、メモを残して様子を見ておくと次回の診察時がスムーズになります。

薬の容量や、その時の体調によっても左右されるのが副作用の症状です。昨日は何ともなかったのに、ということも充分にあり得ます。

逆に、慣れてしまえば副作用が落ち着くということもあるので、続けるか否かの見極めは医師とよく相談の上で決めることをオススメします。自分の判断で断薬や増量を行うと、体調を崩すおそれがあります。

3.副作用に振り回される

@経過に注意

コンサータを服用することになったとして、続けていくとなった場合。よほどのことが無ければ、1ヵ月やそこらで終わることはありません。大抵の場合、年単位に及びます。

始めは少量から体に慣らしていきますが、容量が増えればその分、副作用の確率も高くなっていきます。

ただ、コンサータの場合は副作用が強く出ていると感じる方が多いです。投薬開始時や増量時はストラテラよりも飲用後の経過観察に注意が必要です。

そのため症状に合わせた漢方薬などを合わせて飲む方が、体調は整えやすいかもしれません。

影響を受けて生活に支障が出てくると、思い通りにできないことや、ミスが増えて悪いことに意識が向かいがちになってしまうので、折角の投薬治療も無意味に感じてしまいがちです。

こういった副作用に振り回されると、肉体的にも精神的にも不健康になりやすくなります。

@振り回されないために

それぞれの作用に対する対策が必要となってきます。多くの場合、現状の生活スタイルに何らかの変化を取り入れることになります。

  • 休薬日を設ける
  • 引用する時間を早める

手軽なのはこの二つです。

コンサータの効き目は12時間とされていますが、効き始めと終わりかけに関しては効果が薄くなりやすいです。効果を必要とする時間帯を計算しながら、かつ生活に支障をきたさない時間に飲むということも考えていく必要があります。

また、依存する可能性があるということを忘れてはいけません。乱用や自己判断での増量は脳に多大な負担をかけることになります。

副作用の影響で体が疲労してくると、判断力が鈍る恐れもあります。1ヵ月に最低でも1回は医師の診察を受け、安定するまでは慎重な経過観察が必要です。

それでも辛い、という場合はストラテラへの変更も可能です。医師や周囲の方と共に、自分の体にあった内容を見極めていくことが大切です。

ストラテラに関してもそうですが、ある程度は時間がかかることを前提として考えた方が、気持ち的には楽だと思います。

薬は辞めたくないけれど副作用の影響が気になるというのであれば、最終的には薬に頼るのも方法ですが、まずは出来そうなことからやってみるのをオススメします。

出来そうなことに挑戦する、という過程で薬効を実感出来ることもあるからです。「食欲はないけれど、これ作ってみようかな?」という時に「あれ?こんなことができるようになってる!」に繋がることもあるかもしれないからです。

副作用に振り回されて苦しいことも辛いこともある中で、どうせなら副作用を通じて薬効の実感へ繋げてしまいましょう。良い事も悪い事も、きっと新しい発見があると思います。

4.維持と発展

残念なことに、コンサータもまた万人に合う薬ではありません。

たとえコンサータを服用したとしても、飲むだけでADHDの症状が改善されるというものでもありません。

薬はあくまで土台のようなものです。そこから上に何を築き上げていくかは、本人次第です。そこに副作用も加わってくるとなると、ADHDと副作用、両面の対策を同時進行で進めなければならない可能性もあります。

投薬は長期に及びますし、状況によって結果が左右されやすい治療です。そのため年月がかかるとなると、最終的にどうなりたいのか、自分はどこまで変化しているのかという部分を見失いやすくなります。

環境や心境が変化していく中で、副作用の妨害に合いながら築き上げた自分自身を維持・発展させるのはとても大変なことです。

本当にちゃんと効いているのだろうか、と不安になったのであれば、自分以外の人に聞いてみるのが一番です。見ていないようで、変化に敏感なのは自分よりも他者です。そして、副作用の影響をどれほど受けているのかという点についても同じことが言えます。

変化を誰かに教えてもらう、というのは体調管理やモチベーションに良い影響を与えてくれます。他者との交流を経て、副作用や自分自身と上手く付き合っていく道が見つかるきっかけになればと思います。